エックスサーバー・ロリポップ・お名前.comを比較|制作会社が感じた使いやすさの違い

「会社のホームページを作るなら、サーバーはどこを選べばいいですか?」

Webサイトの制作をご相談いただく際に、よく聞かれる質問です。日本のレンタルサーバーを探すと、エックスサーバー、ロリポップ!、お名前.comといった名前を目にする方も多いと思います。

大阪のWeb制作会社・株式会社源では、1,000件近いWebサイトの保守・管理を継続して行っています。長く使ってきた経験から、弊社では、サポートの返信の早さと日常管理のしやすさの両面で、エックスサーバーを評価しています。

ただ、予算や必要な機能、現在の契約状況によって、選び方は変わります。この記事では、料金表だけでは分かりにくい「公開後の使いやすさ」を中心に、3つのサービスを紹介します。

サーバーとドメインは、別々に確認しましょう

比較する前に、押さえておきたいことがあります。

サーバーはホームページのデータを置く場所、ドメインは「example.co.jp」のようなインターネット上の住所です。同じ会社でまとめて契約することも、別々の会社で契約することもできます。

たとえば、お名前.comで取得したドメインを使い、ホームページはエックスサーバーで運営する、といった組み合わせも可能です。

そのため、サーバーの管理画面に入れても、ドメインの更新や契約変更までできるとは限りません。

制作会社に保守を依頼するときも、「サイトがどのサーバーにあるか」と「ドメインをどこで契約しているか」は分けて確認する必要があります。

3つのサービスを、保守・管理の視点で比較

以下は、弊社の利用経験をもとに整理した比較です。表示速度の測定や、サポートの返信時間を集計したランキングではありません。

比較項目エックスサーバーロリポップ!お名前.com
弊社が感じる選ぶ理由日常の保守作業を進めやすい予算に合わせてプランを検討しやすいドメイン取得とあわせてサーバーも検討できる
引き継ぎ時の確認点ドメイン契約とサーバー契約の所在ドメインを取得したサービスとアカウントNaviとサーバー管理画面、それぞれの契約情報
選ぶ際に見たいこと継続的な管理のしやすさ必要な機能と継続費用のバランス既存のドメイン・サーバー契約との関係

エックスサーバー:日々の保守作業を進めやすい

弊社がエックスサーバーを評価している理由は、日常の管理で迷う場面が比較的少なく、必要な作業を進めやすいことです。

ホームページは、公開したら終わりではありません。メールアドレスの追加、設定変更、バックアップの確認など、運用中にも細かな作業が発生します。こうした場面で、確認する場所や操作の流れを把握しやすいと感じています。

サポートについても、これまでの利用経験では返信が早く、不明点を確認しながら対応を進めやすい印象があります。

機能面では、全プランに自動バックアップが標準搭載され、Web・メール・MySQLデータベースの過去14日分を保持する仕組みがあります。www.xserver.ne.jp

一方、小規模なサイトで必要な機能が限られている場合は、より低価格なプランを持つ他サービスも候補になります。また、エックスサーバーにも契約管理とサーバー設定の画面があり、最初に役割を理解する必要はあります。

ロリポップ!:費用を抑えて始めたい場合に検討しやすい

ロリポップは、低価格帯から複数のプランが用意されているレンタルサーバーです。予算を抑えてサイトを始めたい方にとって、検討しやすい選択肢です。

契約時には、価格に加えて、WordPressへの対応や必要な機能が含まれているかを確認しましょう。選ぶプランによって、利用できる機能が異なります。

弊社が管理を引き継ぐ際に注意しているのは、ドメインの契約先です。

ロリポップでサイトを運営していても、ドメインはムームードメインや別のサービスで取得している場合があります。サーバーのログイン情報だけを受け取っても、ドメイン側の手続きに進めず、契約先やアカウントの確認に時間がかかることがあります。

サーバーとドメインを別々に契約する場合は、両方の管理情報を残しておくと、担当者の交代や制作会社への引き継ぎがスムーズになります。

お名前.com:ドメイン管理とサーバー設定の役割を押さえる

お名前.comは、ドメインの取得・更新に加えて、レンタルサーバーも提供しているサービスです。ドメインを取得する流れで、サーバーも一緒に検討できます。

利用する際に押さえておきたいのが、「お名前.com Navi」とサーバーのコントロールパネルの違いです。

Naviでは契約情報やドメインなどを管理し、サーバー側の設定はコントロールパネルで行います。公式サイトでも、Naviを経由してサーバーの管理画面へログインする方法が案内されています。

弊社の使用感としては、複数の画面を行き来しながら契約や設定を確認する場面があり、操作先を探すのに時間がかかることがあります。過去に契約したサービスが複数ある場合は、現在使っている契約を整理するところから始めます。

費用についても、初年度の価格に加え、更新料金や追加サービスを含めて、継続して支払う金額を確認しておきたいところです。

サーバー代と一緒に考えたい「管理にかかる時間」

サーバー選びでは月額料金に目が向きますが、長く運営するなら、確認や引き継ぎにかかる時間も無視できません。

ドメインは誰のアカウントにあるのか。更新通知はどのメールアドレスに届くのか。担当者が変わったとき、次の人が契約を確認できるのか。

ここが曖昧なままだと、小さな設定変更でも、契約者やログイン情報を探すところから始まります。

弊社がエックスサーバーを使いやすいと感じているのも、こうした日常の確認や作業を進めやすいためです。管理するサイトが増えるほど、その差を感じます。

管理のしやすさは、お客様からご依頼をいただいた際の対応のしやすさにも関わります。 メール設定の変更や不具合の調査などで、必要な情報をすぐ確認できる状態には価値があります。

これから契約する方には、価格だけでなく、「数年後、別の担当者でも管理を続けられるか」という視点も持っていただきたいと思います。

エックスサーバーのドメインを別アカウントへ引き継ぐには?

ここで、管理を引き継ぐ際に間違えやすい手続きを一つ紹介します。

エックスサーバーで管理しているドメインの契約を、別のXServerアカウントへ移す場合は、「ドメイン譲渡」の手続きを行います。

たとえば、お客様のXServerアカウントにあるドメイン契約を、弊社のXServerアカウントへ移して管理する場合が該当します。

他社からドメインの管理先を変更する「移管」とは、手続きが異なります。

変更したい内容確認する手続き・作業
他社からドメインの管理先を変更するドメイン移管など、対象ドメインに応じた手続き
XServerアカウント間でドメイン契約を移すドメイン譲渡
ホームページやメールを別サーバーへ移すデータ移行や設定変更などの作業

公式マニュアルによると、ドメイン譲渡では運用先のサーバーやネームサーバー設定が引き継がれます。ホームページやメールの運用先も変更する場合は、別途作業が必要です。www.xserver.ne.jp

なお、サーバーがエックスサーバーでも、ドメインは他社で契約している場合があります。まずはドメインの契約先を確認してください。

また、保守を制作会社に依頼する際、必ず契約そのものを移すわけではありません。お客様名義の契約を維持するか、契約先のアカウントも変更するかは、管理方法を相談して決めます。

具体的な申請方法は、エックスサーバー公式の「ドメインの譲渡をする場合」をご確認ください。

今使っているサーバーを、そのまま使うことはできる?

必要な機能がそろい、契約や設定を確認できる状態であれば、現在のサーバーを使い続けることも検討できます。

弊社では、利用中の環境、更新費用、メールの利用状況、保守に必要な操作ができるかを確認したうえで、継続利用するか、変更を検討するかをご案内しています。

「以前の制作会社から管理を引き継ぎたい」「サーバーは分かるけれど、ドメインの契約先が分からない」という方は、サイトURLと、お手元にある契約情報をもとにご相談ください。

株式会社源では、サーバー・ドメイン・メールの管理状況を確認し、今の環境を活用できる部分と、引き継ぎに必要な手続きを整理してご案内します。