Webサイト制作の現場から見える、業界の変化
私たち株式会社源(minamoto)は、大阪を拠点とするWebサイト制作会社です。日頃からさまざまな業種のお客様と接しているため、どのような業界が盛り上がり、どのようなビジネスが起業を考える方々の関心を集めているのか、その変化を比較的早い段階で感じることがあります。
最近、制作のご相談が目に見えて増えている業種の一つが、麻辣湯です。
ご相談は大阪だけではありません。東京や名古屋をはじめ、日本各地で麻辣湯店の開業を準備しているお客様から、Webサイト制作のご依頼をいただいています。
実際に、株式会社Reviewが日本各地の行政機関の開業情報をもとにまとめたデータによると、2026年1月から6月に全国で新規開業した麻辣湯専門店は273店舗に達しました。半年間だけで、2025年の年間225店舗をすでに上回っています。
また、東京・大阪以外の地域に出店した店舗は、全体の約6割を占めています。麻辣湯は一部の大都市にとどまらず、日本全国へと広がりつつあることがうかがえます。
なぜ麻辣湯は、日本の若い世代に受け入れられているのか?
麻辣湯の大きな特徴は、決まった一品を選ぶのではなく、食材や量、辛さを自分で決められることです。
しっかり食べたい日は肉や麺を多めに、軽めに食べたい日は野菜やきのこを中心に。辛さも、自分が食べやすい程度に調整できます。
こうした自由度の高い食べ方は、今の日本の若い世代の消費スタイルとよく合っています。
麻辣湯は、SNSとも相性のよい料理です。鮮やかなスープや、自分で選んだ具材の組み合わせは、写真や短い動画でもお店や料理の特徴を伝えやすくなっています。
麻辣湯店のWebサイトは、落ち着きすぎないデザインに
麻辣湯店のWebサイトは、伝統的な日本料理店や高級料亭とは、デザインの方向性が大きく異なります。
若いお客様も多く、料理そのものに辛さや刺激、食材を選ぶ楽しさがあるため、赤やオレンジなどの暖色や、動きを感じさせる写真・文字のレイアウトが、ブランドの特徴に合う場合があります。
ただし、色鮮やかであればよいというわけではありません。
店内の清潔感、食材の新鮮さ、初めてでも分かる注文方法。この三つが伝わらなければ、目を引くデザインでも、実際の来店につながるとは限りません。
麻辣湯をまだ食べたことがない方も少なくありません。そのため、Webサイトでは次のような情報を分かりやすく説明する必要があります。
食材はどのように選ぶのか。
辛さを選べるのか。
料金は量り売りなのか、セット料金なのか。
辛いものが苦手な人でも食べられるのか。
どのような種類の食材が用意されているのか。
すべてのお客様が麻辣湯を知っている前提で作ってしまうと、初めて興味を持った方を取りこぼすことにもつながります。
来店に必要な情報を、迷わず見つけられることが大切
飲食店のWebサイトを見る方の目的は、多くの場合、そのお店へ食事に行くことです。だからこそ、デザイン以上に、住所・営業時間・予約方法などが分かりやすいことが重要になる場合もあります。
スマートフォンで開いたときに、次の情報をすぐに確認できるのが理想です。
店舗の住所
営業時間
定休日
電話番号
予約方法
Googleマップ
きれいな写真はたくさん載っているのに住所が見つからない、予約ボタンが分かりにくい場所にある、当日営業しているかどうかを確認するためにInstagramへ移動しなければならない。こうしたサイトも見かけます。
そのような使いにくさは、お店に興味を持った方が、来店前に諦めてしまう原因になります。
そのため、私たちは麻辣湯店のサイトを制作する際、店舗情報や予約への導線をできるだけシンプルにし、重要な情報をトップページの見つけやすい場所に配置するようにしています。
飲食店のWebサイトは、見てもらうためだけの作品ではなく、お店に興味を持った方を来店につなげるための経営ツールです。
Webサイトの目的は、集客だけではない
麻辣湯店がWebサイトを制作する目的は、大きく二つに分けられます。
1. お客様の来店につなげる
特に開業したばかりのお店では、正式な公式サイトがあることで、お客様が営業情報や運営会社を確認しやすくなり、お店への信頼にもつながります。
2. 加盟店や事業パートナーを募る
麻辣湯店の経営者の中には、最初から一店舗だけの運営を考えていない方もいます。大阪でモデル店舗を立ち上げ、その後、東京・名古屋・福岡などへ出店し、将来的には全国でフランチャイズ展開を目指すケースもあります。
その場合、一般のお客様に料理を紹介するだけでは、Webサイトの役割を十分に果たせません。
ブランドの特徴や今後の出店計画、開業支援の内容、加盟までの流れも紹介し、事業に関心を持った方が相談しやすい窓口を設ける必要があります。
将来的に多店舗展開を考えているなら、最初のWebサイト制作の段階から、ブランドの拡大を見据えて全体を設計しておくことをおすすめします。
実際に制作した麻辣湯店のWebサイト
ここでは、私たちが制作した麻辣湯店のWebサイトをご紹介します。
楊福記麻辣湯
〒606-8417 京都府京都市左京区浄土寺西田町72-2


若い世代に向けた活気のあるブランドと、健康や食材、薬膳のイメージを大切にするブランドとでは、デザインの表現も変える必要があります。
麻辣湯店だからといって、すべてを似たような赤いデザインにすればよいわけではありません。
開業コストを抑えながら、自分たちのブランドをつくる
飲食店を新しく開くには、物件の賃料、内装工事、厨房設備、採用、食材の仕入れなど、多くの費用がかかります。
すべてのお店が、開業当初からWebサイト制作に数百万円をかける必要はありません。
私たちは、全ページをオリジナルデザインで制作するWebサイト制作サービスを、298,000円で提供しています。
サービスには、Webデザインだけでなく、サイトに掲載する文章の作成も含まれます。お客様からいただいた店舗資料や打ち合わせの内容をもとに、お店の特徴を整理し、初めてブランドに触れる方にも伝わりやすい文章にまとめます。
スマートフォンで撮影した写真しかない場合も、元の写真の状態に応じて明るさや色味を調整します。必要に応じてAIを含む画像処理技術も活用し、Webサイトでの掲載に適した見せ方に整えることがあります。
ただし、実際には存在しない料理や設備を写真に追加したり、実際のお店と大きく異なる印象になるような加工を行ったりすることはありません。
飲食店にとって、Webサイトの写真と実際の体験に大きな差が生じないことも、お客様の信頼を築くうえで大切な要素です。
メニューや価格を、お店で更新できる
飲食店では、メニュー、食材、価格、営業時間などが変わることがあります。
そのたびに制作会社へ修正を依頼しなければならないと、更新に時間がかかるだけでなく、長い目で見ると修正費用も積み重なります。
そのため、私たちが制作するWebサイトには管理画面を設けています。公開後は、店舗の運営者ご自身で次の内容を更新できます。
お店からのお知らせ
食材の写真
メニューの内容
商品の価格
営業情報
長く、無理なく運用できること。これも、麻辣湯店をはじめとする飲食店のWebサイト制作で、私たちが大切にしている点です。
食材や辛さを自由に選べる体験、SNSで伝わりやすい見た目、自分の好みや食べたい量に合わせられる自由度。麻辣湯が日本で人気を集めている背景には、こうした今の若い世代の消費スタイルに合う特徴があります。
一方、店舗が急速に増える中で、今後は「麻辣湯のお店です」と伝えるだけでは、違いを出しにくくなるかもしれません。
自分たちの味にはどのような特徴があるのか。どのようなお客様に来てほしいのか。他店とは何が違うのか。一店舗を大切に育てたいのか、それとも全国でフランチャイズを展開したいのか。
Webサイトも、こうした経営の方向性に合わせて企画・制作することが大切です。
私たちは、新規開業店舗の公式サイトに加え、ブランドづくり、多店舗展開、フランチャイズ加盟店募集などの目的に応じたWebサイト制作をご提案しています。